お茶の種類ごとの成分の違いとは?
どーも!
お茶を飲む人には悪い人は居ないと信じています!
ちくわ男です。
さて、今回は前回からだーいぶ時間が経ちましたが、
書評?『お茶の科学』後半戦です!
出典図書↓
後半一発目は、
お茶はお茶でも、
それぞれで入っている成分が異なることを
知ってますか?という内容です。

そりゃ違うだろうくらいは知ってますけど、
何がどう違うの?と言われたら…
では、実際に本にまとめられていたデータを見てみましょう!
お茶の種類 | カフェイン(%) | カテキン類(%) | アミノ酸(%) |
玉露 | 3~4 | 9~10 | 4~6 |
煎茶 | 2.5~3.5 | 12~13 |
2~3 |
番茶 | 2~2.5 | 12.5~13.5 | 2~2.5 |
ほうじ茶 | 1.5~2 | 9~10 | 0.5~1 |
ウーロン茶 | 3.9 | 6.1 | 1 |
紅茶 | 3 | 8.6 | 1.5 |
『お茶の科学』P159より
特徴的なのは、玉露。
もう成分的にも王様って感じで、
全体的に成分が濃いですね!
あとは、意外なのがウーロン茶。
カフェインが意外と多い。
また、番茶のカテキン量にも
驚く方がいらっしゃるかもしれません。
旨みであるアミノ酸は低めですから、
渋めなお茶が飲めるのが特徴ですね。
本の中で、ざっくりとお茶の特徴を
抑えられる文言として、
「旨みの緑茶・渋みの紅茶・香りのウーロン茶」
などと表現されています。
日本茶は、他のお茶に比べて、
うまみ成分がダントツである
という点は抑えて頂ければ!
淹れ方による味の変化
次に、淹れ方の違いで
どんな味の違いが出るのか
なかなかに興味深い内容です!
九州大学の都甲潔氏らの研究グループが、
日本茶と味覚センサーを使って
行った実験を行った内容。
煎じ回数 (=お湯だしの回数) による違い
煎じ回数を増やして顕著だったのは、
旨みも渋みも、煎じ回数が増すにつれて、
落ちていく事です。
特に、渋みは2煎目では
まだある程度残っているのに対し、
旨みは右肩下がりで2煎目、3煎目と
どんどんなくなるのが分かりました。
蒸らし時間(=抽出時間)による変化
次に、抽出の時間で見てみます。
旨みも渋みも、1分までは増加傾向。
その後、渋みの上昇は
なだらかになっていきます。
一方、旨みは2分まで増加を続けたところで、
ピークとなり、以降下がっていきました。
つまり、2分までは旨みを感じられますが、
それ以上は渋みを強く感じるようになります。
お湯の温度による変化
最後に、お湯の温度で
どのように変わるのでしょうか?
まず、渋みです。
渋みは温度の上昇と共に、
ぐんぐん量を増やしていきます。
一方の旨みは、逆に、
40度になるまでは減少、
それ以降は横ばいという結果でした。
つまり、渋みは温度と共に増えるが、
旨みは低温でないとしっかりは出ない、
という事になります。
以上を踏まえて、
お茶の種類や目的に応じて、
淹れ方を工夫するとGOOD!

ちなみに、
僕は普段日本茶を飲む際には、
深蒸し茶を、
80度程度で50秒ほど蒸らして入れています!
一番バランスは良いかな、
とは感じています^^
すごいぞ!お茶の健康効果!
最後に、お茶の健康効果について
触れておきましょう!
お茶の健康効果は、
研究が今なお進められていますが、
昨今の研究で、より一層、
お茶が健康に寄与することが分かってきました!
カテキンの抗酸化力!
お茶にカテキンが含まれることは
よく知られていますが、
その効果は良く知られていません。
ポイントは、「抗酸化力」と「吸着性」です。
カテキンの抗酸化作用は、
生体が酸化することを防ぐ作用を言います。
体内に取り込んだ酸素が、
活性酸素を産み、
それが脂質と結合することで、
動脈硬化やがん化を産み出します。
カテキンには、こうした活性酸素を
消去する作用があり、
発がん抑制や、悪玉コレステロールの抑制作用、
血圧上昇抑制作用があることが分かっています。
また、カテキンが持つ「吸着性」で、
風やインフルエンザの予防もできます。
風やインフルエンザは、
ウイルスや菌が、鼻などの粘膜に付着し、
それが増殖することで感染します。
この増殖の際、ウイルスは粘膜細胞と
結合して増殖していますが、
カテキンは自らが細胞と結合してしまうことで、
ウイルス類が行おうとするこの結合を、
阻止する作用が確認されました。
特に、紅茶のもつ「テアフラビン」は殺菌性が強く、
インフルエンザ予防にも効くと
話題になりました。
テアニンの旨みは、精神の癒し!
お茶のうまみ成分であるテアニン。
実は、この成分にも
健康効果が認められています。
その効果とは、
「リラックス」「ストレス軽減」作用です。
テアニンが入っている水と入っていない水を
日頃から不安を感じているグループ4名と
感じていないグループ4名に分けて
脳のα波をみる実験を行いました。
その結果、テアニンが入っていない水では、
どちらのグループでも変化は起きませんでしたが、
テアニンが含まれる水を飲んだ場合は
どちらのグループも改善が見られ、
特に元々不安を感じていたグループの
脳波の出現が顕著だったそうです。
一方で、緑茶にはカフェインなども入っていますので、
低温で淹れるなど工夫をすることで、
よりリラックス効果を高められると思います。
他にもたくさんの成分!
他にも、緑茶には、
カフェイン
ビタミンC
ポリサッカライド(糖分抑制)
食物繊維
などなど、たくさんの健康効果成分が入っています。
お茶は基本的に、飲みすぎなければ
健康に良い事ばかりです。

カフェインを意識しながら
飲む事で、体をより良くさせる
効果が期待できます!^^
ぜひ毎日にお茶を取り入れて、
健康的な生活を過ごしましょう。
本日は、以上!
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