みなさん、こんにちは!
日本茶スペシャリストのちくわんです^^
さて、今回は2019年10月3日にNHK「ガッテン」にて放送されましたテーマ、
【慢性的な痛みに関する最新医学】
に関して、ポイントを整理してお伝えしますね。
この記事内容は、こんな方におすすめです!
ためしてガッテン 原因不明の傷みに関する新たな考え方
2種類ある痛み
痛みは2つに分かれます。
【短期的な痛み】と【慢性的な痛み】ですね。
短期的な痛みは、原因が明確でその原因さえなおせれば、痛みも回復するタイプです。
痛みを感じる時間としては、比較的短いものが多いと思います。
一方、慢性的な痛み、いわゆる慢性痛は、原因は治っている、もしくはそもそも病気やけがをしていない箇所で痛みが発生しそれが続いてしまうことがあります。
そのため、根本的な治療法が分からず、痛みがずっと続くことに特徴があります。
頭痛から腰痛、肩こりまで痛みの出方は千差万別。
慢性痛の方は、国内で2300万人ほどいるとされています。
めっちゃいますよね・・・
なぜこんなことが起きるのでしょうか?
慢性痛が起こるメカニズム
実は、痛みは「感覚」と「感情」で感じていることが分かってきました。
「感覚」とは、直接的な物理的刺激のこと。
ぼくらが痛い、と言ったらこちらのことを想像しますし、むしろそれしかないと思っています。
しかし、実はそこに「感情」が絡んでいるというのです。
背景には、脳の司令塔「前頭前野」が麻痺してしまうことが挙げられています。
僕らの脳は、痛みの刺激があったときに、前頭前野を介して痛みを僕らに伝えています。
前頭前野は物事の判断や評価を行い、かつ感情のコントロールまで司どっています。
しかし、この前頭前野が正常に働かない状態になってしまうと、実際には刺激を受けていないにもかかわらず、脳内で痛みを訴えかける信号を発してしまうというのです。
そして、この前頭前野の不振は「痛み」による不快感を肥大化させてしてしまうことが分かったのでした。
ためしてガッテン 治らない慢性的な痛みの対処法
では、そういった慢性的な痛みを治療する方法はどういったものがあるのでしょうか?
大きく分けて2つあります。
それは【専門家による治療】と【一般レベルでできる治療】の2つです。
専門家による治療
ポイントは、「痛みに過剰に反応してしまっている脳の状態を正していく」ことです。
具体的には、下記のような方法を行う「ACT」(アクト)と呼ばれる方法です。
(正式名称:Aceptance&Commitment&Therapy)
②痛いときに浮かぶ悩みを紙に書きだし、自分の視野から遠ざけていく
③自分が本来やりたかったことを洗い出し、少しずつやりたかったことに触れていく
どゆこと?って感じですよね^^;
①を通してまず、慢性痛の人の脳内状態を再現するためのアクションで、痛みにフォーカスし続けるだけで脳は披露し、前頭前野が正常に働きにくくなってしまうことを伝えます。
②は日々浮かぶ悩みも、実は少し距離をとれば周りの景色まで目に入るようになるというトレーニングです。
③は、そもそも「痛み」の存在を忘れる時間を増やしていくための取り組みです。
つまり、「痛み」に対して過剰に反応してしまっている脳の状態を解いていくため、痛みを客観視できるようになるための取り組みなのです。
一般レベルで行える治療
では、病院に行かずに家でもできる対処方法も紹介されていましたのでお伝えします。
方法は、【日記】と【瞑想】です。
日記で客観視
日記では、次のようなことを書きます。
・出来事
・気持ち
・行動
・痛み


どんな気持ちの時に傷んだのか、あるいはどんな行動の時は痛くなかったのかが分かってくると、痛みを冷静に捉えることができるようになります。
瞑想で前頭前野を鍛える
欧米で「マインドフルネス」と呼ばれ、広く導入されている方法ですね。
やり方はこうです。
①リラックスできる状態で座って目を閉じる
②自分の呼吸に集中する
※今、鼻を通ってのどを通って肺に入った、などを感じることに集中
③余計なことを考えたとしても、ダメだと思わず、気づいた時点でまた呼吸に集中する
④以上を最初は、1日3分1回から始めてみる

ためしてガッテン 痛みに関する診察機関のご紹介
では、実際に痛みが酷くて長く続く場合、どの医療機関で診てもらえばよいのでしょうか?
今回の内容はまだ新しく、この考え方を基に治療を行える病院は少ないのが現状です。
ですが、確実に広がっていますので、しっかりと情報を抑えておきましょう。
抑えておきたいのは「痛みセンター」と呼ばれる医療機関です。
様々な診療科が協力して痛みの治療に当たるところで、先ほどご紹介した「ACT」(アクト)を実践できるのも、主にはこの「痛みセンター」とされています。
現在「痛みセンター」は全国で23か所となっており、今後の拡大が見込まれています。
下記、全国での分布の様子をチェックしておきましょう。
\痛みセンターの公式サイトはこちら/
しかし、まだまだお住いの地域に「痛みセンター」がない場合もありますので、その場合には心療内科にご相談してみることがおすすめされていました。
ためしてガッテン 慢性的な傷みのまとめ
ということで、まとめます。
✔専門機関では「ACT」、自宅では「日記」「瞑想」で治療できる
✔専門機関としては「痛みセンター」があることを知っておくべし

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