皆さん、こんにちは!
日本茶スペシャリストのちくわんです。
さて、本日は「紅茶」の知識をさらに深めていこう!ということで、
「産地別の種類特徴」と「リーフグレード」に関して、まとめていきます!
この記事で分かる内容は以下の通りです。
☑リーフグレードに関する違いが理解できる
☑紅茶の種類の知見が深まる
では、さっそく見ていきましょう!
1.紅茶の種類-世界の産地別特徴を知ろう-
今回は、世界三大紅茶の産地である、インド・スリランカ・中国に加えて、生産量が多いケニアやインドネシアもご紹介します!
インドの紅茶
インドは世界最大の紅茶生産国で、「アッサム種」と呼ばれる茶樹で栽培されています。
代表的な銘柄を見ていきます。
①ダージリン
世界三大紅茶の花形でしょう。
特に5月以降の初夏に摘まれるお茶が、「マスカルフレーバー」と呼ばれる芳醇な香りがするとされ重宝されています。
ダージリンについて詳しくは、以下の記事で紹介してます↓

②アッサム
こちらも有名ですね。
水色が濃く、褐色で芳醇な香りが特徴です。
しっかりした濃厚さを持っていますので、ミルクと合わせて飲むのが一般的です。
③ニルギリ
インドの南西部という、スリランカに近い地域性のためか、お茶の特徴も似ています。
強い個性はなく、爽やかでクセのない風味。
90%以上が、CTC製法で作られています。
スリランカの紅茶
お茶の生産量で見ると、中国・インド・ケニアに次いで、第4位に位置するお茶大国です。
かつての国名から、「セイロンティー」として有名ですね。
その特徴は、2つです。
一つは、世界的に主流となっているCTC製法ではなく、オーソドックス製法がメインであること。
二つ目は、茶園の7割以上が斜面で作られ、その標高で銘柄が異なる事が挙げられます。
※標高が1300m以上で栽培されたものが高い標高レベルの「ハイグロウンティー」、標高670m以下で栽培されたものが低い標高レベルの「ローグロウンティー」、その間の中間の標高のものを「ミディアムグロウンティー」と呼んでいます。
①ウバ
ハイグロウンティーに分類されるお茶で、世界三大紅茶の一つです。
渋みと爽やかな香りが特徴的で、良質なものはメントール系の香りがします。
7~9月に質の良いお茶が採れます。
その証拠として、ゴールデンリングという黄金色の輪がカップの内側にできると言われています。
②ディンブラ
ハイグロウンティーに分類されます。
爽快な渋みと、フルーティーな香りが特徴的です。
また、カテキンが少ないため、水色も透き通っています。
1~2月が、最高品質の茶葉が採れるとされています。
③ルフナ
こちらは、ローグロウンティーです。
ハチミツを思わせる、独特なスモーキーさが特徴的です。
水色は濃いながらも、味わいに渋みが強く出るわけではなく、飲みやすい紅茶です。
クオリティーシーズンは特にありません。
中国の紅茶
中国は紅茶の発祥の地なのをご存知でしょうか。
そんな中国も、緑茶が盛んに生産されていますが、近年紅茶の国内消費の拡大と共に、生産量も増加の一途を辿っています。
①ラプサンスーチョン
福建省のラプサンスーチョン(正山小種)は「紅茶の元祖」と言われています。
松葉で燻して着香したもので、正露丸に似た香りを漂わせています。
上質なものは、モルトウイスキーのような甘い香りもするそうで、根強い紅茶愛好家ファンが多く存在しています。
②キームン(キーマン)
安徽省祁門県で生産されることから「祁門」(キームン)と呼ばれています。
世界三大紅茶の一つ。
水色は鮮やかな赤色をし、穏やかな味わいです。
ほのかな甘みも併せ持っていて、ランの花を思わせる香りが特徴的です。
しかし、近年は製造を簡略化させた粗悪品も増え、「スモーキーフレーバー」と評されることもあるようですが、本来の特徴ではないのでご注意を。
インドネシアの紅茶
日本では、1989年に大塚製薬が缶入りのストレートティーの「ジャワティー」として発売され認知が広がりました。
現在、世界第5位の紅茶生産大国です。
ジャワティーは、その水色が明るく、渋みが少なく後味がスッキリ、飲みやすいのが特徴です。
ケニアの紅茶
日本ではあまり知られていませんが、実は生産量が世界第3位のケニア。
基本的にはアッサム種の交配品種が栽培されているため、味わいが濃く、ミルクティーに合います。
そのほとんどが、CTC製法を採用。
化学肥料は使用しないため、オーガニックティーとしても有名です。
2.紅茶の種類―リーフグレードって何?―
紅茶の種類を説明する際に使われるものの一つに、「リーフグレード」があります。
茶葉の等級を表す指標ですね。
簡単に理解できるように説明すれば、お茶の葉っぱが出ている場所が、上に行くほどグレードが高いとされています。
上から、4枚目までに付いた名前(=グレード)をそれぞれご紹介します。
1枚目)フラワリーオレンジペコ(FOP)
最も最上級グレード。茶葉と言うより、茶芽を多く含む。
花を思わせる香りと表現されます。
2枚目)オレンジペコ(OP)
細長い形状の葉が特徴。
オレンジのフレーバーティーと勘違いされがちなので注意。
3枚目)ペコ(P)
葉に厚みが出てきて、その分の渋みも出てきます。
4枚目)ペコスーチョン(PS)
ペコよりもさらに厚く硬い葉です。
3.紅茶の種類まとめ
以上を、簡単にまとめます。
②中国紅茶のキームンは、その人気ゆえ粗悪品が増えているので注意
③茶葉のグレードは、その葉が上に生えているものほど高くなる
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