みなさん、こんにちは!
お茶活動家のちくわん(@ryounokanousei)です!
今回は、日本の伝統的な焼き物の産地についてご紹介します!
日本には、数多くの焼き物が存在します。
それぞれの地域の特性が反映された焼き物を揃えるのも、楽しいモノですよね。
今回は、主要な5産地について、
その特徴・歴史・場所・実際の商品を取り上げて説明したいと思います。
焼き物の種類-有田焼(ありたやき)-
最初は、焼き物の雄「有田焼」です。
伊万里港から出荷されたことから、別名「伊万里焼」とも呼ばれます。
有田焼の産地は、佐賀県。
起源は今から約400年前に、朝鮮半島から来た陶工・李参平が、有田の陶石で焼成に成功したことから始まります。
特徴としては、まず素材は磁器。ツルツルな焼き物です。
古くから、その美しい絵付けが世界で評価され、染付から発展した独自の絵付けをする「柿右衛門」という窯が誕生したり、のちに九谷焼につながる「古九谷」を産み出すなど、世界を驚かせました。
急須では、こんな有田焼が人気です。
美しい赤茶色と、キレの良さが特徴です。
焼き物の種類-波佐見焼(はさみやき)-
次に、その近隣で有名どころといえば「波佐見焼」ですね。
産地は、長崎県。
歴史も古く、有田焼と同様17世紀前半から始まり、この時代では珍しい青磁を焼いていたそうです。
波佐見焼の特徴も磁器。そして今や、そのモダン性のあるデザインが注目され、昨今の人気を高めています。
白山陶器などが、有名ですね。僕も好きです。

波佐見焼の急須というと、こちらが人気です⇊
焼き物の種類-美濃焼(みのうやき)-
続いてご紹介するのが「美濃焼」!
産地は岐阜県ですね。
歴史は古く、なんと須恵器の技術が伝わった1300年前から始まります!
室町時代に花開き、様々な名称の美濃焼が生まれ、日本の「焼き物ルネサンス」を産んだとも評されます。
現在では、国内和食器の60%を生産する大窯業地「陶の都」になっています。
美濃焼の特徴は、「なんでもあること」。
なんとなく、陶器のイメージが強いかもしれませんが、磁器もかなりあります。
種類も、酒器から湯呑み、お皿や急須まで幅広いのです。
典型的なイメージの美濃焼⇊
美濃焼の磁器もおしゃれ⇊
焼き物の種類-萬古焼(ばんこやき)-
さて、次は「萬古焼」!
万古焼なんて書き方もします。
産地は三重県。
歴史は江戸時代中期からです。豪商であった沼波弄山(ぬなみろうざん)が京焼を模倣し、赤絵を始めたのが起源で、彼が付けた自身のブランド名が「萬古」でした。
萬古焼の特徴は、耐熱性に優れた半磁器の性質をもちます。
国内の土鍋の8割シェアを占めていますよ。
実は萬古焼は急須も有名処。こんな急須がありますよ~⇊
焼き物の種類-常滑焼(とこなめやき)-
最後は、「常滑焼」ですね。
急須の焼きもので最も有名な産地で日本の六古窯の一つです。
産地は愛知県。
歴史は、12世紀初頭から。当初は大型の壺などを焼いていたようです。
中世の最盛期には、なんと3000もの窯場があったんだとか。
江戸時代になってから朱泥(オレンジ色)の急須で有名になり、どの後明治には土管や植木鉢などにも使われました。
常滑焼の特徴は、鉄分を多く含む陶器であること。
粒子が細かく孔が沢山あるため、お茶がまろやかになると言われています。
ザ・朱泥急須はこんな感じですね⇊
焼き物の種類まとめ
では、簡単にまとめておきますね。
素材 | 場所 | 歴史 | |
有田焼 | 磁器 | 佐賀県 | 江戸初期~ |
波佐見焼 | 磁器 | 長崎県 | 江戸初期~ |
美濃焼 | 陶器・磁器 | 岐阜県 | 奈良時代~ |
萬古焼 | 半磁器 | 三重県 | 江戸中期~ |
常滑焼 | 陶器 | 愛知県 | 平安時代~ |
焼き物は、手に取るだけで心が癒され、時に躍ります。
ぜひこれから色んな焼き物に触れていきたいものです。
本日は以上!
では、ごゆるりと。
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