皆さん、こんにちは!
お茶活動家ちくわん(@ryounokanousei)です!
今回のテーマは、
お茶を飲むと寿命が延びるか?
という内容です。
よくお茶が身体に良いって聞きますが、もっと進んで
寿命が延びる
もしくは、
健康寿命が延びる
と聞いたことがあるかもしれません。
これらについて、考察していこうと思います。
1.お茶所・静岡県は健康寿命が長い、とされています。
お茶所といえば、静岡県ですね。
静岡県はお茶の生産量日本一。
静岡県全体的に健康寿命が長く、実際県の公式サイトでも、
全国トップクラスの健康長寿
と題して、説明がされお茶がその要因として大きく記載されています。

確かに、静岡は正式に政府の調査でも平成22年と25年において、健康寿命が男女とも3位以上という高順位を得ています。
けれども。
より新しいデータを見てみると、2016年のランキングだとこうなります。
男性で6位。女性は8位以内にすらありません。
13位でした。
さて、これはどういうことでしょうか。。。
2.お茶さえ飲めば寿命が伸びるのか?
じゃあ、寿命自体には影響ないのでしょうか?
ここで、平均寿命ランキングを見てみましょう。
※平成27年平均寿命ランキング
なんと。
静岡県はどちらにもランクインしていないんです。
では、他のお茶飲み県が入っているのではないか?と思って、
お茶の消費量ランキングも見てみました。
結果がこちら⇊
※平成29年お茶消費量ランキング
平成29年では、奈良県・鹿児島・三重県。
この3県も、なんと平均寿命ランク上位にないではないですか。
つまり、お茶さえ飲めば健康的になって寿命も伸びる、と簡単には言えないことが分かりますね。
お茶は健康寿命にも平均寿命にも影響していないなら、健康効果はないのではないか?と考えちゃいますが、そうではありません。
3.静岡の健康寿命の秘密と正しいお茶の健康効果まとめ
「所さんの目がテン」という番組で、2017年に長寿の秘密を探る企画がありました。
※公式サイトより
対象となったのは、健康長寿で注目、静岡県の川根本町。
長寿に大切なポイントだけまとめます。
☑お茶を一日8杯以上飲む高齢者の血管年齢が若い。カテキンが血管を若くする作用。
☑魚を丸ごと使う「黒はんぺん」を食べることで、魚の栄養とミネラル補給までできる
確かに、カテキンの血管への作用はあるものの、それだけではなく、
食事も含めた健康生活が重要であるとの主張。
なかなかに納得感があります。
また、別の研究で「山梨総合研究所」の「山梨はなぜ健康寿命が長いのか」の中で、ほぼ健康寿命でトップを取り続ける山梨、トップ3にほぼ入ってくる静岡と愛知。
これら3県がなぜ健康寿命が長いのかを調査し、以下のような結論に至っています。
☑ただし、野菜摂取量・マグロ消費量・独居率の低さは、寿命との一定の相関関係は見られた
☑仮説だが、どの県も交流頻度が高い環境があるのが特徴で、交流できる環境を有力視
愛知は、喫茶文化が根強く、コーヒーと共に交流する文化がある。
静岡は、お茶を媒介にして、知人友人と触れ合う機会が豊富にある。
これらが重要なのではないかと指摘しています。
そして、医学的な側面で実際に研究が進んでいるのが、お茶によるがん予防効果。
2011年の研究が「試してガッテン」でも取り上げられていました。
主な内容は、以下の通りです。
☑がん死亡率の低い町で上位にランクされるのは、静岡県の藤枝市や磐田市、浜松市、埼玉県所沢市、三重県の津市や鈴鹿市、鹿児島県の鹿屋市など緑茶生産地が多く含まれていた。
☑お茶に含まれるカテキンが、がん予防効果がある可能性が高い
4.お茶と寿命に関するまとめ
ということで、まとめます。
☑健康に良い食事や、お茶を介した交流が健康に作用する
☑がんの抑制効果は研究が進んで認められてきた
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