お茶を飲むと寿命が延びる?静岡から見える、お茶との関係

お茶 寿命 緑茶

常滑焼 急須

皆さん、こんにちは!
お茶活動家ちくわん(@ryounokanousei)です!

今回のテーマは、

お茶を飲むと寿命が延びるか?

という内容です。
よくお茶が身体に良いって聞きますが、もっと進んで

寿命が延びる

もしくは、

健康寿命が延びる

と聞いたことがあるかもしれません。

これらについて、考察していこうと思います。

歴史プチ知識ですが、歴史上の茶人は長寿であることがほとんどです。
お茶の著書を残している鎌倉時代の天台密教開祖の栄西は、74歳。
侘び茶の祖・村田珠光の師とされ、一休さんのモデルで知られる一休宗純は、87歳。
煎茶を世に広めた功績で知られる売茶翁は、88歳。
なお、戦国時代の茶人、千利休は69歳だったが、これは切腹のため。
茶人は長寿、と言われるのも納得な感じなのです。

1.お茶所・静岡県は健康寿命が長い、とされています。

お茶 寿命

お茶所といえば、静岡県ですね。

静岡県はお茶の生産量日本一。
静岡県全体的に健康寿命が長く、実際県の公式サイトでも、

全国トップクラスの健康長寿

と題して、説明がされお茶がその要因として大きく記載されています。

全国トップクラスの健康寿命 概要|静岡県公式ホームページ
静岡県公式ホームページ

確かに、静岡は正式に政府の調査でも平成22年と25年において、健康寿命が男女とも3位以上という高順位を得ています。

寿命 お茶

けれども。

より新しいデータを見てみると、2016年のランキングだとこうなります。

お茶 寿命

男性で6位。女性は8位以内にすらありません。
13位でした。

さて、これはどういうことでしょうか。。。

2.お茶さえ飲めば寿命が伸びるのか?

お茶 寿命

じゃあ、寿命自体には影響ないのでしょうか?

ここで、平均寿命ランキングを見てみましょう。

寿命 お茶

※平成27年平均寿命ランキング

なんと。
静岡県はどちらにもランクインしていないんです。

では、他のお茶飲み県が入っているのではないか?と思って、
お茶の消費量ランキングも見てみました。

結果がこちら⇊

寿命 お茶

※平成29年お茶消費量ランキング

平成29年では、奈良県・鹿児島・三重県
この3県も、なんと平均寿命ランク上位にないではないですか。

 

つまり、お茶さえ飲めば健康的になって寿命も伸びる、と簡単には言えないことが分かりますね。

お茶は健康寿命にも平均寿命にも影響していないなら、健康効果はないのではないか?と考えちゃいますが、そうではありません。

3.静岡の健康寿命の秘密と正しいお茶の健康効果まとめ

お茶 寿命

「所さんの目がテン」という番組で、2017年に長寿の秘密を探る企画がありました。

お茶 寿命

※公式サイトより

対象となったのは、健康長寿で注目、静岡県の川根本町。
長寿に大切なポイントだけまとめます。

☑冷えたご飯を食べる習慣があり、冷ご飯は糖質上昇を抑える作用がある
☑お茶を一日8杯以上飲む高齢者の血管年齢が若い。カテキンが血管を若くする作用。
☑魚を丸ごと使う「黒はんぺん」を食べることで、魚の栄養とミネラル補給までできる

※公式サイトの番組内容まとめへ

確かに、カテキンの血管への作用はあるものの、それだけではなく、
食事も含めた健康生活が重要であるとの主張。

なかなかに納得感があります。

また、別の研究で「山梨総合研究所」「山梨はなぜ健康寿命が長いのか」の中で、ほぼ健康寿命でトップを取り続ける山梨、トップ3にほぼ入ってくる静岡と愛知。

これら3県がなぜ健康寿命が長いのかを調査し、以下のような結論に至っています。

☑喫煙率・スポーツ活動率・肥満率なども、明確な因果関係まで見られず
☑ただし、野菜摂取量・マグロ消費量・独居率の低さは、寿命との一定の相関関係は見られた
☑仮説だが、どの県も交流頻度が高い環境があるのが特徴で、交流できる環境を有力視
 
山梨には、無尽文化といって、お金を出し合ってイベントを行う習慣がある。
愛知は、喫茶文化が根強く、コーヒーと共に交流する文化がある。
静岡は、お茶を媒介にして、知人友人と触れ合う機会が豊富にある。

これらが重要なのではないかと指摘しています。


そして、医学的な側面で実際に研究が進んでいるのが、お茶によるがん予防効果
2011年の研究が「試してガッテン」でも取り上げられていました。

主な内容は、以下の通りです。

☑静岡県掛川市は、がんによる死亡率が日本一低く、高齢者の医療費も全国平均と比べて20%以上も低い
☑がん死亡率の低い町で上位にランクされるのは、静岡県の藤枝市や磐田市、浜松市、埼玉県所沢市、三重県の津市や鈴鹿市、鹿児島県の鹿屋市など緑茶生産地が多く含まれていた。
☑お茶に含まれるカテキンが、がん予防効果がある可能性が高い
 
お茶のがんに対する効果は、最近の研究でも進められ、カテキンが持つ抗酸化作用や、テアニンの作用で、抑制効果が見られることが分かってきました。
※『お茶の科学』大森正司氏より

4.お茶と寿命に関するまとめ

ということで、まとめます。

☑お茶さえ飲めば、健康長寿になるわけではない
☑健康に良い食事や、お茶を介した交流が健康に作用する
☑がんの抑制効果は研究が進んで認められてきた
ということで、お茶と共に、食事や交流も楽しんで生活をエンジョイしましょう!
 
本日は以上!
 
ではごゆるりと。

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